44.「変わりゆくビジネスで語られる言葉~時代の変化と共に“仕事”の場で共有されるべき文化について」 | 株式会社 鈴木商会

44.「変わりゆくビジネスで語られる言葉~時代の変化と共に“仕事”の場で共有されるべき文化について」

「あっ、この山本マターの案件、絶対オンスケですすめるように!ちゃんとオーソライズしていることを示すためにも、エビデンス、忘れないように!それから、松本がアサインされているこの案件はショートノティスだから、ちゃんとパラで走らせるように…。」

 さて、このような指示が、ビジネスの最先端の場では、繰り返されているのですが、意味がおわかりだろうか?

 “山本さんが責任をもってとり組まなければならない案件、絶対に、オンスケジュール=スケジュール通りにすすめるよう。ちゃんと両社の理解が合意に達していることを示すためにも、証拠となる合意文書の携行(または添付)を忘れないように!松本さんがメンバーの一員として任命されている案件は、納期まで時間がないので、他の業務と並行してちゃんと進めるように”

 というのが、翻訳である…。

 Web&ITCの台頭の影響もあってか、若い世代のビジネスパーソンはこのように、カタカナ言葉を濫用する…。

 実はその弊害で、シニア世代が、会議に出席しても若手社員の言っている言葉の意味がよく分からないとか、“共通の言語”が語れることが無くて、社内での情報共有に問題が生じていること明かす、経営幹部や管理職が多いというのも事実…。

 その一方で、若い世代のビジネスパーソンが、目上の人、年配の人に対する公式な挨拶状などのメール文書や手紙などがまともに書けないという悩みも聞く。

 先日、筆者はメディアソフト社から上梓した拙書のタイトルは「「あの人は仕事できるね!」と言われる語彙力が身につく本」なのであるが、これは、若い世代に向けて、仕事の現場で引き継がれてきた様々な挨拶や慣用句などをまとめたものであるが、ビジネスの乱れる言語に一石を投じたい!という編集サイドの企画意図を受けての原稿執筆となった。ただ、一方で、シニア世代も、歩み寄りを見せて、若い世代が濫用する言葉に対する理解を深めてもらう必要もあるということで新たな書籍企画に取り組んでいる最中なのだが…。

 組織文化の共有、理念の共有、方針戦略策定など、今、管理職や経営幹部との様々な乖離がいたるところで、課題となっている。

 その理由は、所謂、ロストジェネレーション世代や、ゆとり世代と呼ばれる、若い世代が、組織の屋台骨を支える段階に来ているにも、関わらず、所謂、Web&ITCの洗礼を受けていない、アナログなバブル世代以上が、上司の席に居座り、知識もなく、学びの意思も見せないままに、風通しを悪くしているという現状にある。

バブル世代の中高年と言えば、住宅ローンや子供の進学を控え、もっとも高収入を得る必要がある世代なのだが…。

 “ノリとべしゃり(しゃべり)だけでその場を凌ごうとする。”(製造業28歳男性)

 “あっちにいい顔、こっちにいい顔の八方美人で、結局、自分の意思や信念がなく、進言しても、伝わらない”(販売業32歳男性)

 “まったく勉強せず、立場だけでモノを言う。背中をみていてもついてゆく気になれない”(広告・マーケティング業 26歳男性)

 と若い世代の評価は極めて厳しい。

 つまり、これまでのキャリアの重ね方や、仕事における評価基準が大きく変化を見せ、中高年こそ実は迷える世代と言えるかも知れない。

 今までただただ、上司に従い、その指示をまっとうし、評価を得るという仕事の仕方をしてきた世代にとっては、時代の推移とともに多様化する様々な業務に対応してゆくことは、実に大変なことではあるが、この世代の踏ん張りこそ、企業の明暗を握っているといっても過言ではない。

 実は、筆者も同様の経験を得た。

 2008年のリーマンショック以降、金融工学の分野から広告マーケティングの分野に多くの人材が流入してきた。その結果として、Web&ITCの分野も根本から文化の変容が起こった。これまでの人事評価の方法が大きく異なり、完璧な目標管理制度が敷かれた。

 “コミットメント”、“KPI”、“KGI”、“バジェット管理”などが飛び交うようになり、透明性の高い評価制度へと変革した。

 結果として、それは厳しい競争下にある広告、マーケティングの世界においては必然で、筆者も含めた管理職社員は、意識改革が進み、若手社員が自主的に主宰する勉強会にも積極参加することで、次の時代を担う新世代との意識の乖離を防ごうと躍起になった。

 結果、かつて筆者が在籍した組織は、業績もV字回復し、今も堅調に成長を続けている。

 ただ、業種、業態によってはまだまだ、世代間の意識格差が顕著で、冒頭に挙げたような問題が頻発している。

 これらの課題解決には、もっと新世代が経営幹部や管理職に対する畏怖や敬意を高めて欲しいという思いもあるだろうが、現実的で、堅実で、時に狡猾で老獪なほど、仕事を冷静に見つめている新世代の、その意欲と仕事ぶりを再評価し、歩み寄りを見せる必要があるのではないだろうか?

 もはや年功序列、終身雇用が消え去った、世の中…。

 変わらなければならない意識を持つのは、新世代のみならず、我々世代以上の中高年なのであろう…。

 

 

 

 

 

 

 

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