57.文化人は今、東京にいない…。~これから始まるのか?本格的な地方主権~ | 株式会社 鈴木商会

57.文化人は今、東京にいない…。~これから始まるのか?本格的な地方主権~

ここしばらく、東京に行っていない…。

 これは東京に居ずしても、原稿の依頼なり、マーケティングコンサル案件もネット、チャット、メールで完結してしまうからという理由もあるのだが…。

 2020年東京オリンピックの開催に向け、今、東京再開発の動きが加速化していることは、拠点を地方に移していても十分、伺い知れることではあるのだが、長く、東京で生活した筆者としては、その喧噪やら、利便性やら、やはり、コミュニケーションできる人の数という点からすれば、東京に居ることのメリットは十分に理解している…。

 とはいえ、これだけライフインフラ(PC、スマフォ、タブレット、WiFi)などの環境が整ってくると、東京に居なければならない理由は然程ないのかも知れない…。

勿論、これは筆者の仕事柄が大きな要因であり、誰もに当てはまる要件ではないことは、理解している。

ただ、今、多少、筆者とご縁があったり知己を得ている“文化人”というのは、東京に居ないという方も多い。

例えば、三年前に福島県の復興支援事業の一環で、南相馬市を訪れた際には、作家の柳美里さんが、かの地で執筆活動を行っていたことを知ったし、現在、テレビメディアに頻繁に登場している同じく作家の室井卯月さんは、愛媛県在住で東京との往復、そして、映画監督安藤桃子さんは高知県の在住で、詩人、銀色夏生さんも、宮崎と東京の往復…。そして、経済小説 『ハゲタカ』などの著者である真山仁氏も岐阜県在住と、執筆や表現活動に取り組む人々は、東京と地方とのデュアルライフを送っているケースがみられる。

地方での生活のメリットというのは、まず、本当に“静か”なこと。そして、自分のペースで仕事ができるということ。自然を間近で感じられることなどが上げられるのだが…。

これから、こういうライフスタイルを送る、ビジネスパーソン、経営者も増えて来る可能性も高いと考える。

(実際に、こちら株式会社鈴木商会、代表取締役の鈴木宏典氏も浜松の拠点でもビジネスに携わっておられる)

というのも、ある意味、飽和状態、一極集中状態に有る東京にあって、まだまだ地方には欠ける必要なモノはたくさんあり、それを応用してビジネスを展開することも可能であるからである。例えば、筆者の例でいえば、インターネットマーケティングやコミュニケーションデザインのノウハウというのは、多少なりともその需要があるし、こうしたある種の情報、ノウハウが地方に備わっているわけではない。

更にいえば、東京や大阪などの極地集中の弊害が、地域間の分断を呼び、その格差がこれから拡がる可能性もあることを考えれば、地方も積極的にその情報ノウハウを積極的に享受してゆく必要があると思われる。

また、ライフスタイルの多様化ということで、Iターン、Uターンという、移住一般化してきていることを考えれば、ある種、快適な生活を送るという意味において、それは一つの選択肢ともいえる。

そして、筆者が若干危惧するのは、2020年の東京オリンピックがある種のゴールとなり、それ以上を望めないという可能性もなきにしも非ずであるからである。

筆者はそもそも、道州制を標榜する、地方主権論者なのだけれど、その理由は、もはや中央主権には限界があり、既得権益や所謂おこぼれを宛にしながら、主体性を放棄した地方創造などまったくもって現実的ではないからである。

 そして、そもそも、これだけ、狭い国家でありながら、海や山の面積が広く、周辺地域間交流よりも、Vs東京、Vs大阪などとの所謂−型交流というのが基本にあること自体、様々な弊害が起こっている。

 例えば、医療福祉という問題や道路行政などの問題において“県境の壁”が弊害にある事例が多数みられる。

 地域が地域の個性や強みを発揮して、強く独自性を打ち出し、更に地域間協調、連携というものを強めることに対して意識をもって臨まなければ、まさに地方の地盤沈下は進む一方になるからである。

 少し、筆者と縁のある福島県南相馬市の例を紹介しておきたいと思うのだが、

 福島県はやはり、かの3.11以来、インフラ復興、原発問題、風評被害等で、就労者、事業継承者不足という面の課題を抱え、筆者も支援事業に参画した経験があるのだが…。

 今、新たな動きとして、避難回避地域指定が解除された小高地区でフルハウスという書店をオープンした。柳さんは、原町区からこの小高区に居を移しての、事業開始だが、文化拠点の創業と、地域住民交流の場の創造という意味での、この取り組み…。

 やはり、地域に欠ける、娯楽、文化、人の交流の場を創るというのは、大変意義深いことだと思う。

 ある意味において、娯楽、文化、交流というのは地方のキーワード。

 東京にあって地方に無いものと言えば、これらのキーワードが当てはまると思う。

 この三つのキーワードをもとに地域でのビジネス創造を行うことは

、“収益性”には課題はあるが、社会的な意義は非常に大きい。

筆者もこの取り組みにおおいに刺激を受け、少々、今後を見据えてみる。

地方だから、田舎だからと言って、“娯楽”、“文化”、“人の交流”は必要なもの…。

今度、南相馬市を訪れる機会があれば、是非、フルハウスを訪れてみたい。

 

 

 

 

 

 

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