27.混迷する国政、迎える政治空白…。そして、我々ビジネスに携わる人間はこれをどう捉えればいいのか? | 株式会社 鈴木商会

27.混迷する国政、迎える政治空白…。そして、我々ビジネスに携わる人間はこれをどう捉えればいいのか?

1.突然の解散、訪れる政治空白

 

 いよいよ、筆者がコラム執筆を行っている今日、2017年9月28日、首相安倍晋三は、衆議院を解散し、再び、総選挙を迎え、国民に信を問うことになる。

 安部曰く、“国内突破解散”としているものの、明らかに森友学園、加計学園問題における野党やメディア、国民からの追求を振り切ることを目的としたと同時に、山尾志桜里前民進党議員のスキャンダルによって、足元が揺らぎ壊滅寸前の民進党の状況を見据えて、「今なら勝てる!」という与党自民党総裁として勘が働いたものと想定される…。

 しかし、「十分に説明責任を果たす。」と国民に公言、約束し「仕事人内閣」を組閣したにも関わらず、まさに大義無き解散を行うことで、また政治は空転し、空白を迎える。

 この解散は筆者にしてみれば、国難突破解散でもなんでもなく、ただの“文春砲便乗解散にしか過ぎないと、そう思う。

 

 

2.再び、主人公として小池百合子東京都知事の登場

 

 かつて、筆者の敬愛する作家である、村上龍さんが、『希望の国のエクソダス』を執筆する際に、「この国はモノに溢れているが“希望”だけが無い。」と語った。まったく同じことを、都民ファーストの会を結成し、都政改革の乗り出し、自身も見事都知事に当選した小池百合子氏も同じようなコメントを発し、“希望の党”の党首となり、国政に揺さぶりをかけている。

 筆者は失策に次ぐ失策を重ねた、自民の受け皿となった都民ファーストの会の結成は評価に値すると思うし、このまま小池氏が都知事の職責を果たし、様々な改革を実績として残して初めて、選挙民との公約が果たされたことになり、やはりこの人に都政を任せてよかったと都民の支持が広がるのだと思う。

 しかしながら、国政の混乱に乗じて、新党を立ち上げ、更に改革保守を掲げるその政策が果たして本当に反自民の受け皿になり得るのであろうか?と筆者は強い疑問を感じずにはいられない…。

 なぜこれほどまでに国民の中に「政治不信」が蔓延したのか?それは疑惑に対する説明責任を果たそうとしないことのみであるわけではなく、掲げた政策なり、改革への道が一行に進まない、選挙民とかわした筈の約束が履行されないことになる。

 一向に進まない、“豊洲、築地問題”に関して何も指針も示さず、手掛けたばかりの“改革”への真摯な姿勢も見せず、ただ流動化する政局を見据えて、イメージだけで、打倒安倍自民を目指すその姿勢に、筆者の小池氏に対する評価は大きく後退した。

結局、小池氏は“真の改革者”ではなく、時流を見据えて、権力を思いのままの操りたいという、自我の強い権力者であることが裏打ちされることになった。

今の政治はまさにワイドショーのネタにしかならない、劇場型政治であり、真の政策論議などまったく行われないまま、とにかく数を取りにゆくだけの政治でしかなく、権力を掌握した上で、政策を考えると、極めて、選挙民、国民を愚弄した生業を示しているしか思えない…。

何度も国政や都政を株式会社になぞらえてきたが、今、株式会社日本においてCEOの地位を手にして、権力の座に就こうとする者は、安倍も小池も、顧客、ステークスホルダーの意向など無視した極めて、独善的、独裁的なものでしかなく、絶対にビジネスの世界では成り立たない論理がまかり通ってしまっているという状況にある。

3.政治空白が続く中、自身のビジネスをどう捉えるか?

 政治空白、政治の停滞が続けばどのような事態を迎えることになるのか?

 まず、デフレ脱却景気回復の実現は、かなり遠い未来へと持ち越されることになったことを覚悟しなければならない。

 もし、仮に現政権与党が勝利することになれば、消費税率の引き上げも確実視されるなか、消費は落ち込むことが容易に予測できる。

 厳しい景況状況が続く、冬の時代はまだまだ続く。

 そんな時代だからこそ、もはや、政治や、行政に依存しない、“私企業”の経営者としての選択や判断が重要になる。

 実体経済の好景気など感じられないままに、各種統計指標は好景気を裏付けするような数字が並ぶが、これに惑わされることなく、堅実で地道な努力が必要となる。

 とにかく、

 1.自社の提供する商品やサービスの“質”を劣化させることなく、真摯にビジネスに向き合う。

 2.あえて、設備投資や人材登用に心を砕き、消費活性と雇用の面で社会を支える。

 3.“地域”や“コミュニティ”への目配り、心配りを欠かすことなく、何かで“貢献”を標榜する

 政治が、為政者による横暴な振る舞いが許されているからといって、自身も自暴自棄になることなく、顧客やステークホルダーを見据えて、“いい仕事”を続けることがビジネスパーソンにとって重要な心掛けとなる。

 努力は必ず報われるものではなく、希望も必ずしも叶う時代ではない、閉塞や混沌の時期を迎えている…。

 様々な余裕が失われ、人に心を割くのではなく、誰もが自分の都合を優先しまわざるを得ないという厳しい状況にある。

 しかし、企業の使命とは何か?という本質を経営者は、忘れてはならない。

 企業の使命とは社会に貢献することである…。

 拝金主義的な経済合理主義に立脚してきた企業が、今、どんどん苦境に追い込まれている。

 粉飾決算という禁忌を犯した東芝。成員の心を置き去りにした電通。食の安全管理という根幹を怠り、「でりしゃす」全店舗が閉店に追い込まれたフレッシュコーポレーション…。

 時代が荒廃すると経営者の気質や志も揺らぎ、目先の利益や過度な締め付けへと心が動く。

 こうした時代の風潮に流されることなく、自らの哲学、志を企業経営の場で体現して欲しいと筆者は強く願う。

 その連鎖が拡がった時に、この日本はようやく苦境から脱することができる。

 もはや政治家に依存しても、希望ある未来は到来しない。

 希望ある未来の到来を実現させるには、あなた自身の地道な努力と真摯なる姿勢、そして、その志にかかっている…。

 

 

 

 

 

 

 

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