64.ライフハックが進み、面倒なこと厄介なことを回避できる時代の到来に…。~心がけたい幾つかのこと~ | 株式会社 鈴木商会

64.ライフハックが進み、面倒なこと厄介なことを回避できる時代の到来に…。~心がけたい幾つかのこと~

今、デキるビジネスパーソンにとって、興味、関心の対象とは、様々なツール、アプリケーション、ソフトウェアなどを駆使して、効率を上げ、能率を高め、生産性をあげてゆくのか?

 ということなのだけれど、生産性をあげた上で行き付くその先には、どんな未来があるのだろうか?

 

 “速くできる、手が抜ける、思い通りにできる。……ありがたいことですが、困ったことに、これはいずれも生きものには合いません。”

中村桂子

鷲田さんのことば

 「便利さ」とそのために開発された機器の「豊かさ」を進歩の印と思い込む人は多い。が、生の充実とはまさにこの逆。思い通りにならないものを手塩にかけて育むこと、時間を「飛ばす」のではなく「紡ぐ」こと。自分も生きものの一つという原点を見据えるためにも、農業を学べと生命誌研究者は言う。『科学者が人間であること』から。(鷲田清一)“

 出典:朝日新聞デジタル連載 折々のことば 20180528

 ビジネスは、自身(自社)の提供価値が、顧客の抱える問題、課題を解決するソリューションとなることで、成立する。

 ビジネスとは生き物であり、常に、絶えず、様々な試練、困難が押し寄せるものであると僕は考える。

 ライフハックとは、様々な過去のデータから、トラブルを回避するための工夫や、こうしたことに然程時間をとられることのないような、リスク回避の手段なのだが、こうしたことが習慣になると、“プログラムの生成”に励むけれど、“考える力”、“対処する能力”が奪われ、それさえも、データ解析に依存し、“導かれた答えの中から選択する”ということしかできなくなるように思われてならない。

 また、どんなに時代が進化しても、ビジネスは結局、人同士の対話、議論、取引によって成立するものであり、そこにはデータ解析の介在できない、人の感情や思想、精神というものが強く作用し、意思決定はまさにそれらが決め手となることが多い。

 今、デジタルマーケティングの現場において、“過去から導き出される傾向”を引っ張りだすことは、わずか23年前と比較しても、随分、それは省力化されることになったように思われる。

 しかし、肝心な“何を行えば、課題が解決できるか?”という事に際しての思考力がどんどん低下していて、所謂、コミュニケーションデザインやプロモーション戦略構築の際に必要な、企画力、創造力がどんどん失われているように思えてならない。

 それを実感するのは、例えば、チャットワーク等でのミーティングの際の若い世代からの“アイデア”というのが、あまりにもチープで、あまりにも現実的で、あまりにも保守的で、結局、イノベーティブなモノが何も生まれないなんてことが度々あるからである。

 そして、また、ビジネスに取り組む姿勢の中で、データや技術や過去の事例に向き合う事は進んでも、“人と向き合う”、“人の意見に耳を傾ける”という根本的なコミュニケーション能力というのが、次第、次第に低減しているように思えてならない。

 鷲田清一さんは、“生の充実”という言葉を用いているが、“ビジネスを充実”させるために本当に大切なこととは、“飛ばす”ではなく“紡ぐ”という姿勢を欠かすことなどできない。

 今、若い世代の人たちと実際に様々な仕事を進めていて思うことは、だんだんだんだん、“人キライの人”が増えているということと“データを背景とした独善的な主張の押し付けで押し切ろう”という姿勢が強く表れていて、相手の立場に立って物事を考えることが出来ない人が増えているように思えてならない。

 AIや様々な技術の発達は、本来、人でしか創造出来ないモノを増幅させるために活用され、それによって得ることが出来た“空間”や“隙間”をどう創造性をもって過ごすか?という事にかかっていると思う。

 しかし、結局、折角得た、“空間”や“隙間”が、十分に活用されることないままに無為に時間を過ごすなんてことになっていないだろうか?

 “空間”や“隙間”を十分に活用する。それは、冒険すること、旅にでること、人に出会うこと、本を読むこと、創造に触れることなどがそれに繋がるものではなかろうか?

 先日、前職時代にお世話になった先輩マーケッターである山口周さんが、“地位はあるけれど教養がない”ビジネスパーソンの増幅に関する危惧を東洋経済ON LINEで語っていたが、今、本当に、人としての魅力に欠ける、知的好奇心を刺激しないビジネスパーソンが増えている。

 つまり、“実務”、“実業”、“実学”に秀ではいるが、人の尊敬を集めることができる、“教養を背景とした哲学”を持つ人がどんどん減っている。

 ライフハックが正しく機能することとは、“今まで、仕事に追われてきた人たちに人、本来が備えるべきモノ”を増やすことに繋がり、そうした人たちのセッション、ケミストリーによって新たなイノベーションが起こるとそう信じている。

 

 

 

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