26.大義や信義が失われつつある日本~政治の混迷がビジネス受ける影響を考える~ | 株式会社 鈴木商会

26.大義や信義が失われつつある日本~政治の混迷がビジネス受ける影響を考える~

このところ、きな臭いニュースが続き、筆者も少々辟易している。

北朝鮮から何度もミサイルが撃ち込まれるという極めて危機的状況にあるにも関わらず、政治は後退…。民進党に属していた山尾志桜里議員の文春砲スキャンダルに乗じて、与党は仕事人内閣と銘打ちそこそこ実力のある人材を揃え、内閣改造を行ったばかりだというのに、衆院解散に打って出るという暴挙を企てているという…。

 勿論、解散権は時の首相にあり、その行使は時の権力者の専任事項。

 しかし、森友問題、加計問題も有耶無耶なままに、説明責任を果たすと国民の前で果たした約束を反故にしてこうして解散に向かい、また、選挙となると国民の政治不信は一層強まるばかり…。

 何か都合が悪いことが起これば、問題を先送りし、解決の姿勢を見せず、問題のすり替えを果たすことが果たして、ビジネスの世界で許されることであろうか?

 ただ、政治の腐敗、後退というのは、ある意味、社会やビジネスの世界にも影響が出るのか、このところ、ビジネスの世界においても、生活者の不信を買うような企業の不祥事があいつでいる。

 メルカリは本人確認の必要のない、オークションサイトであるが、出店される商品の質や内容に関しては、制約がなく、購入者と販売者間のトラブルも頻発している。

 オークションビジネスは流通に大きな変革齎し、CtoCのビジネスを可能にした画期的なシステムではある…。

 けれど、品質の担保に保証はなく、出店する人の裁量に任せるしかないのだが…。

 スマフォ、タブレット、PCとITデバイスの進化により、すべてがインスタントに便利な時代が到来した。

 ある意味、“我慢”が必要なく、売りたい時にモノを売り、買いたい時にモノが買える時代になった。

 通販サイトの活況もそうだが、その結果、即日配送や時間指定という“便利なサービス”が物流業界を苦しめることに至った。

 人は“我慢”が必要なくなると、狂暴になり、横暴になる。我慢という制約の箍が外れると、生活者はサービスへの不満を一気に噴出させる…。

 今、筆者が懸念するのは、様々なクレーマー、モンスターがあらゆるところに出現しているが、正直、生活者の質も大きく低減しているように思えてならない…。

前々回のコラムでも触れたが、デフレにより、様々な商品やサービスの質が低下していることに問題があり、企業側は、自身の提供する商品やサービスの品質を高めるための努力は怠るべきではない。

しかし、今、筆者が危惧するのは、「この程度の価格でしか販売できないのだから、この程度の、商品やサービスでいいだろう…。」という空気が蔓延しつつあることにある。

まるで、政治家が国民を嘲笑い、「この程度の選挙人なのだから、このレベルでいいだろう…。」と様々な判断を下していることに相通ずるものがあるように思えてならない…。

信義や大義が失われ、すべて適当でいいなどというのは、本来、ビジネスの常道には反している。

しかしながら、すべての余裕が失われ、安いモノだけが売れる時代に突入すると、経営者までがそうした判断に流され、信義や大義を失ってはならない。

身近な例でいえば、筆者がコンサルに携わる、とある企業の社長から聞いた話になるのだが、所謂、産地偽装疑惑が発覚した食品生産加工企業が倒産に追い込まれた。

その理由は生活者からのクレームではなく、内部告発による情報のリークだったという。

「会社の経営が苦しい事情はわかるが、生活者に“嘘”をついてまで、高い商品を売り受けることで、収益を改善しようという経営判断に、良心の呵責が働いた。と同時に、それから業績が改善されたにも関わらず、我々、従業員の待遇は一向に改善されなかった。」と…。

 人は心で仕事をする。その“心”に曇りがあればいい仕事はできない…。

 苦しい状況にあるからと、信義を破り、大義を失えば、どうどう巡りで、その責任は自分が負うことになる…。

 経営者は常に、自分の心に曇りはないか?とか翳りはないか?疚しさはないか?と問いかける必要があると、ブランド地鶏で成功を果たしてきたコンサル先企業の社長は語る…。

ブランディングを小手先で行うことは容易である…。

しかし、真のブランディングとは、その背景に崇高な精神や理念、哲学が必要になる…。

それがない中で、ブランディングなど絵空事…。

やはり、ビジネスにおいて、信義や大義が失われば、大きなリスクだけが、代償として残る…。

経営者はそれを絶対に忘れてはならない。

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