61.今の若い世代の価値観について思うこと~“飢え”や“渇き“、そして、”怒り“や”嘆き“がスルーされる現状 | 株式会社 鈴木商会

61.今の若い世代の価値観について思うこと~“飢え”や“渇き“、そして、”怒り“や”嘆き“がスルーされる現状

なかなか難しい課題だったのだが、様々なアンケートに対する結果や、趣味、嗜好、行動などを分析し、M1世代、F1世代=34歳以下の男女の今、もつ価値観や思考を分析するという仕事の依頼があった…。

 マイニングツールを活用したり、最近はやりのAIを活用したリサーチ結果の分析で、その答えを導きだしたのだが、もはやM2ど真ん中の我々世代との意識の差に、愕然としてしまった。

 “モノが溢れるこの時代において、知的欲求とか、人の関りに対する興味関心は著しく損なわれていて、面倒なこと、厄介なことには関わらない、トラブルの無い安全な道を、効率よく進みたい”という意志が強く表れた結果となった。

 そして、政治や社会に対する興味、関心の度合いも低く、社会貢献には興味があるが、実際に行動を起こすことには、“面倒である”、“時間がない”、“それ以外のことに注力したい”という意見が大勢を占めた。と、同時に、所得に対するある種の冷めた考え方も顕著で、“給与所得で満足な暮らしが送れる”と答えた人たちは全体の30%程度で、副業や起業を視野に入れている人が多数を占め、もはや雇用側に対する信頼や尊敬、感謝などの概念が失われていることも顕著であった。

 そして、また、“共感を得られるタレント”に、羨望や憧憬を傾ける対象ではなく、“自分と等身大である”とか、“自分の意見を代弁している人”への支持が高かった。

 これが世代の特性と言われれば、それまでなのだが、“欲”や、“飢え”や“渇き“を感じていないわけでは無いのであろうけれど、自分がそれを表出して生きることが、”スマート“ではない、”スタイリッシュではない“、という意見も目立ち、”怒っても“、”嘆いても“世の中変わることはないのだから、今、世の中で横行している、不正や信義に反するような政治家や官僚、タレントの不祥事に対しても、”関係ない“、”仕方ない“、”どうでもいい“と感じる傾向にあることが鮮明になった…。

 これらの回答を総合して思うことは、かつて、新人類と揶揄された我々の世代の気力の欠如を指摘したおとなたちは多かったが、それにもまして、“気力”や世の中に対する“興味”、“関心”が失われていることが露わになっているように思う。

 とはいえ、一方で高い問題意識を持ち、積極的な社会参加や市民運動への参加に興味を示す人たちも少数派ながら、存在し、その意識の差が顕著になる結果でもあった…。

 しかし、今、僕は、日本全般に、言えることとして、“大衆の無力感”というのが物凄く高まっている、非常に、ある意味感傷的な気持ちに晒されているのと同時に、まさに“これからの未来の民主主義”に危惧を感じている。

 経済成長による、大都市への一極集中、核家族化、地域コミュニティの崩壊、失われる他者へのよりそい、労わり、関心がどんどん進み、危惧される“分断”や“断絶”はより一層すすむ気配を感じさせる。やはり半径5mですべてが完結する生活習慣が齎す弊害として、“自分にとって心地よさを侵害するものは全てノイズでしかないという”ことをこの世代が強く感じ取っているようにも思う…。

 こうした意識を変えてゆくにはどうすればいいのか?ということについて、共同でレポート作成に携わったとある社会学者の意見に寄れば、「実際に、自らが社会参画しないことで受ける弊害が顕著にならなければ、それに対する危機感や、問題意識は醸成されない。彼ら、彼女たちは、結局、政治家や官僚やタレントが、不祥事を起こそうが、何をしようが、自分たちの生活に“支障”もなければ“弊害”もない。こうした事態が身近な自分事にならなければ、結局、こうした意識、行動は変わらない。つまり、もはやある意味、何も考えないことが習慣化され、仮に変革が起きるとすれば、ひと世代後、日本が経済も社会も完全に衰退しきって初めて気が付くのかも知れない。」というなんとも暗澹たる結論を示す。

 「人が集まって知恵を出し合い、課題が改善されて、更に物事が良い方向へ進むということで何かしら今以上のモノを手に入れることが出来るという確証がないともうこの世代は動かない。」と、某社会学者は淡々と話す。

 「じゃ、この混沌と閉塞を打破するには、それを身近で感じることのできる“会社組織”の取り組みが問われるのでは?」という仮説を提示したところ…。

 彼曰く、「まさにその通りで、意欲に欠くM1、F1世代を抱えることで、一番弊害を感じることになるのは企業。企業がこのまま、単なる維持、存続を標榜し、ブレイクスルーへの挑戦を図らなければ、どんどん意識は低下する。企業も、ブレイクスルーを図らない限り、この混沌と閉塞の餌食になるだけ…。問題はまさに企業経営者の意識にかかっている。」。

 結論、意欲ある意識の高い若い世代の創出には、企業経営者の経営に取り組むその姿勢が、試金石となるのではないだろうか…。

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